一般外来(一部)・予防接種・乳児健診・健康外来のご予約を開始しました。
予約時間と診察時間について
予約のお時間は、ご来院目安のお時間となります。診察状況によっては、お待ちいただく場合がございます。
また、待合室の密な状態を避けるために予約時間に合わせてご来院いただきますよう願いいたします。
受付後におクルマでお待ちいただく場合は、順番が近づきましたらご連絡致します。遠慮なくお申し出ください。
医院名 |
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医療法人社団 たかやなぎこども医院 Takayanagi Children's Clinic
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院長 |
高柳 勝
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住所 |
〒984-0838 宮城県仙台市若林区上飯田1-21-18 |
診療科目 |
小児科 |
電話番号 |
(代表)022-286-8811 |
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小児神経外来とは、熱性けいれん、てんかん、発達の遅れなど、脳や神経・筋になんらかの問題を抱えている小児の診断・治療を行う専門外来です。ひきつけ、けいれん、意識が良くない、首のすわりや歩き出しが遅い、よく転ぶ、歩き方がおかしい、言葉が遅い、手や首を異常に動かすなどの症状がある場合に受診をご検討ください。原因を調べ治療を行っていきます。精密検査や専門的治療が必要な場合は、地域基幹病院と連携して診療の方向性を検討します。
この神経外来のなかで、頭痛診療も行っています。片頭痛、緊張型頭痛などの慢性頭痛に悩む患者さんの診療を行います。大人に限らず小児でも意外に頭痛を訴える患者さんは多いものです。頭痛は本人にしか分からない症状であるうえ、痛みを正確に表現することの難しいお子様の頭痛は、周囲の大人にきちんと理解されず、気のせいと言われて放置されてしまうことがあります。これらの頭痛は治療効果が得られるまでにお時間を要する場合がありますが、お子様とご家族に寄り添いながら治療を進めてまいります。
まずは問診です。
受診された症状と、これまでの経過をお伺いします。また、ご家族の構成や既往症、患者さんを妊娠中の様子や生まれた時の様子、発育過程やこれまでにかかった病気と受けた予防接種についても伺います。
次に身長・体重・頭囲を計測して発達レベルを伺い、行動観察と内科的な診察や神経学的診察をします。その後必要に応じて血液検査・脳波検査を行います。
MRI検査やCT検査などが必要な場合には、連携病院をご紹介いたします。
これらの診察と検査で診断をして、治療や指導を行います。
けいれん発作が多いお子さんや嚥下や呼吸がうまくできないお子さんには、必要な医療的支援と緊急時の対応を行います。重症の患者さんの場合は基幹病院との連携を行いながら診療を行っていきます。
38度以上の発熱に伴い、生後5~6か月後から6歳位までの乳幼児期に起こるけいれんや一時的な意識障害を「熱性けいれん」と呼びます。熱の上がり始めに起こりやすいです。
そのため、大部分のけいれんは発熱後24時間以内に起こります。
熱性けいれんは、中枢神経感染症、代謝異常、その他明らかな原因疾患のないものと定義されており、日本の子どもの有病率は高く7~11%の割でおこっています。
大部分は単純型熱性けいれんですが、ときに複雑型熱性けいれんもみられます。複雑型熱性けいれんとは、けいれんの持続時間が15分以上だったり、24時間以内に2回以上反復したり発作の形が焦点性(部分発作)であったりするものを指します。この複雑型熱性けいれんの場合には、髄膜炎を含めた原因精査が必要になる場合があります。
単純型熱性けいれんの場合、けいれんは左右対称に起こり、その持続時間はたいてい5分以内(多くは1~2分)でおさまります。嘔吐を伴うことがあります。けいれんが止まると意識ははっきりします。
けいれんが起こった時、まずは慌てないでください。ほっぺをたたいたりせず、落ち着いて良く観察します。熱を測り、体温によっては熱性けいれん以外の原因を考える必要があります。
衣服を緩め、顔を横に向けて吐物がある場合は拭いてあげましょう。決して口に物をくわえさせてはいけません。吐物の誤嚥や窒息を招く危険があります。
けいれんが5分以上続くようであればすぐに医療機関を受診してください。けいれんが5分以内に止まっても、意識が戻らないときや再びけいれんが起こるときも受診しましょう。
けいれんが5分以内に止まり、意識もまもなく戻った時は急ぐ必要はありませんが、夜間であれば翌朝には受診しましょう。
熱性けいれんで大事なことは、髄膜炎、急性脳症など熱性けいれん以外の重い病気と区別することです。
また、1~2分間の熱性けいれんを何度も起こすより、けいれん重積というけいれんが30分以上続くことが重大問題です。けいれん重積はてんかんを含めた脳障害の原因となるのでその予防も大切です。
次のような場合は、急いで受診してください。
◎初めての熱性けいれん
◎けいれんが5分以上続くか、24時間以内に繰り返すとき
◎体の一部だけのけいれんや、左右差が強いとき
◎けいれん後に意識が回復しない、体の動きがおかしいとき、ぼーとして受け答えができないとき
熱性けいれんを再発するお子さんの割合は3割程度です。繰り返しやすい場合は、発熱時にけいれんを予防する坐薬(鎮痛剤や解熱剤ではありません)を使うこともできます。ただし約7割のお子さまでは再発がありませんので、多くの場合薬は必要ありません。
てんかんは脳の病気です。普通私たちの大脳は数百億ともいわれる神経細胞(ニューロン)のスイッチをバランス良くオンオフ繰り返し、正しい情報のやりとりを行っています。
てんかんは、大脳の多くの神経細胞(ニューロン)にいっせいにスイッチが入った状態で、激しい電気的な乱れが生じバランスが取れなくなり発作を引き起こしてしまう病気です。このため、てんかん発作はよく、「脳の電気的嵐」にたとえられます。
脳波検査は、てんかん性異常波をとらえることができます。
てんかんは、100人に1人の割合でおこり、日本全国ではおよそ100万人が推定されています。
てんかんは、症候性てんかんと特発性てんかんの二つにわけられます。
症候性てんかん
脳になんらかの障害や傷があることにより起こるてんかんで、出生時の仮死状態や低酸素、脳炎、髄膜炎、脳出血、脳梗塞、脳外傷、脳腫瘍などがあげられます。
特発性てんかん
さまざまな検査をしても異常が見つからない原因不明のてんかんのことを指します。
てんかんそれ自体が遺伝することはまれで、素因が遺伝する場合があることと理解することが大切です。
重症度は千差万別で、小児期に発病し数年に一度程度の発作で成人になれば完治してしまう良性の特発性てんかんがある一方、頻繁に発作を繰り返しさまざまな脳機能障害が進行する難治型の症候性てんかんもあります。しかし、全体としては抗てんかん薬の服用で発作は止まり、大半の患者さんは支障なく通常の社会生活を送ることができます。
てんかんは、長期の服薬治療を余儀なくされる場合があり、そのため初期診断がとても大切になります。
本当にてんかんなのかどうか、ほかに治療の必要な病気がないのかをきちんと専門医のもと診断と原因を確認する必要があります。
てんかんの発作で意識が消失することは社会生活上とても大きな支障となる症状で、生活上の危険が起こりえます。
したがって、てんかんの治療は発作をいかに消失させるか、意識消失を伴うような発作の回数を減らせるかが主な目的となります。具体的には抗てんかん薬の調整などが主となり、医師との相談のもと治療することが重要です。
脳波検査は、大脳からの電気信号を波形として記録する検査です。
脳から、δ波(デルタ波)θ波(シータ波)α波(アルファ波)β波(ベータ波)などの名前が付く「波」が出ています。
正しい時に正しい波が出ていることを検査・判断することで脳の働き具合を調べます。
この検査では、脳の総合的な機能を調べることができます。てんかんの評価、代謝性・炎症性の脳炎や脳症などの評価にも必要な検査です。
ベッドに仰向けで横になり、頭皮に多数の小さな電極をペースト剤で張り付けて検査します。
痛みやしびれ、ショックなどは一切ありませんのでご安心下さい。リラックスした状態で検査を受けていただきます。
検査時間は、実際の脳波測定と前後の準備等を含めて2時間をみて頂きます。
お子様の場合、起きている状態から検査を始め、そのまま眠るまで検査記録することがほとんどですので、多少お時間が長くなります。
検査ではとても小さな電気信号を記録します。そのため、起きて動いてしまうと別の大きな信号が入り込んでしまい、正しい検査ができなくなることがあるので小さなお子様は眠って検査します。
おだやかな睡眠導入剤もご用意しておりますが、検査中に眠りやすいように、前日は遅く就寝し当日は早めに起きるなどして、多少睡眠不足の状態でお越しください。
また、眠るときに安心されるタオルやぬいぐるみ、小さなおもちゃなどがありましたらご持参ください。
検査後に、ペースト剤を洗い流すための洗髪スペースをご用意してあります。
幼児期からも、風邪症状や思い当たる事がないのに頭痛を訴えることがあります。
頭痛は他に疾患のない「一次性頭痛」と、脳腫瘍や頭部外傷、副鼻腔炎などの基礎疾患によって起きる「二次性頭痛」に分けられます。
こどもの場合、よく見られるのは一次性頭痛の「片頭痛」と「緊張型頭痛」です。頭痛問診票でタイプ診断をしたり、生活支障度を点数化することによって治療の方向性を検討します。また、頭痛ダイアリーを利用していただくことで、ご自分の症状への理解が深まります。必要に応じて、当院より連携病院に脳画像検査の依頼を行います。
片頭痛
ご家族が片頭痛を持つことが多いため、家族歴が子供の頭痛の診断の参考になります。左右両側の前から側頭部にかけての痛みが多く、「ズキン、ズキン」と脈打つような痛みのほか、嘔吐や吐き気が起こり、光、音、においに敏感になることがあります。テレビなどの視覚や音刺激を嫌がり、暗い静かなところで安静にすると楽になる場合もあります。
片頭痛の誘因はこどもによってさまざまですが、ストレス・緊張・疲れ・睡眠不足・気候の変化・温度差・月経周期・食品・ブルーライトなどが誘因となる場合があります。頭痛ダイアリーを詳細に記録して誘因をみつけることで、発作を減らすことにつながります。睡眠時間を調整したり、生活の見直しをすることで改善されるケースもあります。薬物療法として、痛みを抑えるための鎮痛薬や、頻繁に頭痛を起こす方には予防薬をお勧めすることがあります。また、青年以上の患者様には抗CGRP抗体薬の注射による治療が可能になりました。市販薬の使いすぎは、薬物乱用頭痛の原因になりますので注意が必要です。
緊張型頭痛
片頭痛に比べて激しい痛みではありませんが、だらだらと続く締め付けられるような頭痛です。吐き気や嘔吐を伴うことは少なく、動作によって悪化することはありません。思春期に多くみられ、慢性連日化するケースもあります。心理的社会的要因が関与した頭痛は、鎮痛剤が効きにくく難治な場合が多く、カウンセリングや抗不安薬などが必要なこともあります。頭痛がSOSのサインとなっていることもあります。
再来患者様に、小児慢性特定疾病やてんかんなどの自立支援医療制度の申請に必要な診断書の作成をいたします。学校や園に提出する診断書や指示書も作成いたします。